ピルは経口避妊薬の通称です。英語ではOral Contraceptives(OC)といいます。保険適応ではないのですが医師の処方を必要とします。
毎日飲み忘れることなく服用することによって避妊効果は確実です。ピルを使うことで女性自らが自分の意思で避妊を選択することができます。
ピルは初診時は1~2シート分お渡しします。先ずはマーベロンを使用してみて、出血などの副作用が続く場合は他のピルに切り替えるというほうがよいと思います。
初診時と1年(又は13シート目以上)に一度の血液検査は必須としています。但し 安心して服用していただくために6ヶ月毎の血液検査を推奨しています。異常を調べるというより、服薬が安心してできるようにするためです。
ピルは比較的安全な薬ですが、以下のような場合には当クリニックでは処方できません。
サンデースタートピルシンフェーズ(ノリニールT-28:2010年夏製造中止:同様の製剤シンフェーズになります)も導入しております。
従来のピルを使用してもサンデースタートにすることは可能です。プラセボ期間を調節してサンデースタートにする方法がありますので、必要であればお尋ねください。
マーベロンは1シート2,200円(税込)です。マーベロンは他の低用量ピルに比べ、頭痛、吐き気、肌荒れ、体重増加といった副作用の頻度が低いピルです。
頻度は少ないながらも副作用として服薬中に出血がみられることがあります。
服薬時刻をおおよそ同じような時刻にしていただくことや、2,3シート服用していくうちに出血が収まることもありますが、場合によっては出血が止まらないこともありますので、その場合は医師にご相談ください。出血の頻度は100人に2,3人といわれています。
吐き気の副作用を抑えるためには就眠前でもかまいませんが、マーベロンの場合は吐き気の副作用がほとんどないので、就眠前に服用しなければならないことはありません。
むしろ飲み忘れや服薬時刻が大きく違ってくるほうが困ることなので、起床時に服薬することをお勧めしています。
服用と食事との関係は特別な指示はないので、空腹時に服用いただいてもよいと思います。
避妊効果の他に生理痛の軽減、にきびの改善(時に悪化します)などがあります。
20歳台で1/10000位の確率で副作用が発生しています。
ただし、なってしまえばどんなに確率が低くても罹患してしまったことになります。
自然発生としても年齢とともに増加します。乳房の外側上方に好発します。
集団検診の意義は最近疑問視されています。早期発見として自己検診(お渡しする小冊子を見てください)がもっとも有用です。
性交感染症などの既往がある場合などは1年に1度は検診してください。
そうでない場合は2年に1度で十分です。現在は区検診、社内検診などを利用してください。
血栓症は突然の足のむくみ、呼吸困難などで発症します。
喫煙、年齢、血栓傾向の抗体などが発症率を上昇させます。少しでも危険度を減らすために禁煙してください。
21日タイプも28日タイプも薬は21日分だけです。28日タイプには次に飲む日まで忘れないために7粒の錠剤がついています。
この7粒にはホルモンは含まれていません。いずれも28製剤の偽薬部分を廃棄すれば21製剤と同じになります。
ピルを最初に飲む際に日曜日からはじめるタイプをサンデースタート、生理開始日からはじめるタイプをデイワンスタートといいます。
当院では、未成年の方にお薬を処方する際、必ず保護者の方の承諾書が必要となります。
下記承諾書をご記入の上、受診日にご持参ください。
<低用量ピル>
DL:未成年者 低用量ピル処方の為の承諾書
<緊急避妊>
DL:未成年者 緊急避妊薬(モーニングアフターピル)処方の為の承諾書
<生理延長>
DL:未成年者 生理延長用ピル処方の為の承諾書