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2020年9月11日(金)

ピル服用中の定期血液検査項目について 「Dダイマー」:血栓の指標

 

当院では、ピルの定期採血で「Dダイマー」といった項目を測定しており、ピルの副作用である血栓症の判断材料のひとつにしています。本日は、この「Dダイマー」についてお話します。

 

– 「Dダイマー」とは?値が高いとどうなるの?

Dダイマーの解釈ですが、「陰性」であれば、かなりの確率で、血栓はないだろうと考えられていますが、その一方で、Dダイマー値が高くても、血栓症の症状(下肢の腫れ等)がないと、血栓がないことが多いようです。そして、症状があってDダイマーが高い場合は、血栓の可能性が高い…かもしれないといわれています。

 

– 判定が複雑なDダイマー

日本産婦人科学会による「ピル処方ガイドライン」では、Dダイマーの判定が複雑ということもあり、血栓症状がある場合にのみに検査するよう推奨されています。

 

普通、検査というのは、例えば検査陰性=健康、検査陽性=病気、というような単純な判定であってほしいのですが、Dダイマーは、検査陰性=ほぼ健康(血栓なし)、検査陽性=血栓があるのか、ないのか???、特に症状がなくてDダイマーが高くても血栓はないことが多い、、という検査なのです。

 

ですが、現在のところ、血栓の可能性を示唆できる簡便な検査法はDダイマー以外にありません。また、現在Dダイマー陰性=血栓なしということが、将来も血栓がないことの保証にはならず、今現在の血栓はないということがわかるということです。

…とはいえ、採血でDダイマーで血栓の可能性を考えることができることは素晴らしいことです。

 

– そねクリニックの検査で、Dダイマーが陽性だったら…?

当院でDダイマーが陽性だった場合、症状が無ければ、基本的に再度検査をしていただきます。

再度陽性がでた場合は、下肢エコー(超音波検査)などを行って血栓がないかを調べます。

エコーで血栓がなかった場合は、Dダイマーを再度再検査(つまり、再再検査)いたします。そのうえで陽性がでた場合は、念のため一度ピルの服用を中止していただいております。

 

– 恐ろしい副作用、「血栓症」を防ぐために

Dダイマーが陽性であった場合に、再検査やエコーなどで患者様にはご不便をお掛けしますが、血栓を起こして、後遺症を残したり、場合によっては命の危険に至ることのないようにしたいため、ご協力をお願いします。

 

なお、実際に血栓を起こす確率は日本では正確にはわかっていませんが、おおよそ10万人に数人から数十人程度ではないかと思われます。血栓の危険因子は「喫煙」、「高血圧」、「40歳以上」などです。

予防のために、「禁煙」、「水分補給」、「適度な運動」を心がけ、定期的に検査を受診しましょう。


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