糖尿病とは
糖尿病というのはインシュリンの作用不足によってからだの栄養が十分いきわたらないためにおこる病気です。
インシュリンは体を構成している細胞に栄養(糖分)を運ぶ働きがあります。インシュリンの作用不足によって細胞の栄養が減り、その結果さまざな合併症を起こします。
特に全身の血管が障害されてしまうためにほとんど全身に合併症が及びます。合併症として多いものは心筋梗塞、脳卒中、壊死、神経障害、失明、腎障害・透析などです。糖尿病のこまるところはほとんど症状がないことです。症状が出た時には95%障害されているといわれています。
糖尿病の発生頻度
厚労省の調査では1470万人。50歳以上の男性では4人に1人が糖尿病と言われています。今や国民病となってしまいました。基本的に体格は無関係です。以前のような「贅沢病」としての糖尿病ではないということです。このような背景にある様々な考えや推論、報告、仮説をいくつかあげてみます。
長生きするようになった
日本人の余命が全体として伸びたために、高血圧やがんなどを含め、「成人病」に遭遇することが多くなった。
治療が行われるようになった
完ぺきではないまでも治療がおこなわれるようになり、糖尿病、高血圧、脂質異常などを合併しながら長生きするようになった。
食生活の変化
食べるものがない時代から飽食の時代になった。しかも高カロリーの食品が豊富になった。
ストレスに晒されることが多くなった
生きるか死ぬかという時代から、どのように生きていくかという生活のクオリティを求められるようになった。そのためにストレスを多くうけるような環境も多数生まれた。その中で死なないまでもストレスを受けながら「我慢」して生きていかねばならないことが多くなった。インスリンの分泌能はストレスによって大きく変化することが知られています。またストレスがインスリンの効果を減弱させる(インスリン抵抗性)ことも知られており、日本人の場合は食生活の変化もさることながら、このようなストレス社会の表れでもあるかもしれません。
遺伝的かつ環境的に長年にわたる糖代謝にたえるような体に生まれていない
母親が飢餓状態で妊娠した場合に生まれてくる新生児は糖代謝が少なくて済むように体ができていきます。しかしこの新生児が次第に大きくなるにつれ、環境の変化、食生活が豊かになることにより飢餓状態の生活から 一転して高カロリー食をいつでも食べられる環境になった場合、このような糖代謝で生まれてきていないので、糖尿病になりやすい。
例:アフリカの糖尿病は大変大きな問題となっている。多くの場合30代で発症。しかもほとんど肥満ではない。
糖尿病患者の体格
糖尿病の平均BMIは23程度です。身長160cmで59kgくらい、170cmで65kgくらいです。ですから肥満ではない方が多いです。この背景には①以前肥満であったが糖尿病の進展とともに痩せてきてしまった。②すでに糖尿病がかなり進行してしまっている痩せている糖尿病の人も含まれている。・・・などの推測がされていますがはっきりしたことはまだ分かりません。わかっていることは太っていなければ糖尿病でないということにならない(痩せていても糖尿病になる)ということです。
糖尿病患者の性格
いくつかの報告があり、糖尿病性格というのがあるといわれています。しかし多くの患者さんで統計をとってみると糖尿病全体を代表するような性格傾向はないようです。とはいえいくつかの特徴もあるといわれています。ただし全員がこれらの性格傾向があるわけではありませんので、参考までに記載します。
感受性が豊かで細かい
表現力に優れているかたが多い。サトーハチローという作詞家がいましたが、彼は糖尿病でした。彼の表現力の豊かさは群をぬいています。これが糖尿病性格というべきかどうかはよくわかりませんが、糖尿病の患者さんの中に表現力に優れ、感情豊かなかたが多数見受けられます。この頻度が一般人口よりも多いかどうかはよくわかりません。一方で感情が豊かな分、感受性が高くて、人間関係で自分が傷ついたり、相手を気持ちの面で傷つけたりすることもあるようです。
声が大きい
これは聴力計で測定しても難聴なのではないのですが、自語強声といって難聴の人と同じように声が大きくなる傾向があるようです。自語強声が性格かといわれるとすこし?ですが、このことが人を説得したりするのに役立つ場合もあったりして社会的地位の高い人も多いといわれています。逆にこのことが人に指図を与えるという印象となりるために、 人間関係がぎくしゃくしてしまう人もいるようです。


