経口禁煙補助薬チャンピックスについて
経口禁煙補助薬チャンピックスが発売されました(保険適応)。当クリニックでも禁煙補助薬として処方します。
チャンピックスの禁煙補助効果は良好です。
喫煙習慣には①ニコチン依存と②”吸う”という動作による安心の2つから成り立っています。チャンピックスの服用によって①のニコチン作用はかなり中和されます。吸いたいという気持ちを起こさせないくらいです。しかし一方で”②の吸う”という動作はチャンピックスで改善できません。”吸う”動作を意識的に中断できるのは”禁煙する”という意志だけです。
禁煙しようと思っても禁煙できないことが多いのは、”明日から禁煙するから、今日まで吸うぞ”ということが多いようです。これでは永遠に明日は来ません。
そこで禁煙するために、その逆の考えで、”今日1日吸うのをやめよう。明日以降は吸うか吸わないかわからないけれど”というくらいの考えで禁煙してみてください。禁煙外来でもそのようにお話ししています。
禁煙がうまくいくと、全員ではありませんが、他の喫煙者のにおいや煙が嫌になってきます。このようになるとほとんど再開する方はいません。
アルコールを飲まれるかたはお酒の席でどうしても吸ってしまうことがおおいとのことですので、その場合は酒宴の前にチャンピックスを服用していただくと効果があります。
禁煙はあくまでご本人の禁煙したいという意欲が全てです。チャンピックスを補助剤として上手に使用すれば、禁煙はかなりな確率で成功すると思われます。
副作用について
副作用は少ない方です。20人に1-2人の方が服用後の吐き気をお話しされますが、経度である場合がおおいです。吐き気が強い場合にはチャンピックスの減量で対処できることもあります。
時に意識障害がみられることがあります。特に車の運転には気を付けてください。
費用について
チャンピックスは3ヶ月間保険診療が出来ます。費用的には3ヶ月でおおよそ(薬代も含む)18,000円 です。
1,2ヶ月で禁煙が出来るとあとの残りの薬を「吸ってしまいそうな時」だけに使うということも出来るようです。
2011.8.31の報道で、意識障害が副作用として取り上げられました。このくすりは服薬すると眠気がなくなってしまい、夜間不眠になることがあります。また報道の通り、意識障害がおこることがあるので、車の運転などは服薬中は中止してください。
チャンピックスRの概要
| 製品名 | チャンピックスR錠0.5mg、同錠1mg(Champix Tablets) |
| 一般名 | バレニクリン酒石酸塩 (Varenicline Tartrate) |
| 製造販売承認取得日 | 2008年1月25日(金) |
| 製造販売 | ファイザー株式会社 |
| 効能・効果 | ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙の補助 |
| 用法・用量 | 通常、成人にはバレニクリンとして第1~3日目は0.5mgを1日1回食後に経口投与、第4~7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に経口投与、第8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。なお、本剤の投与期間は12週間とする。 |
| 特性 | ・新しい作用機序に基づく日本で初めてのニコチンを含まない経口禁煙補助薬です。 ・ニコチン依存症の喫煙者において優れた禁煙効果を示します。 ・喫煙により得られる満足感を抑制します。 ・禁煙に伴う離脱症状およびタバコに対する切望感を軽減します。 |


