ピルについて
ピルの処方を当クリニックでは行っています。日常的な生活の中で避妊ということを考える必要があることが多いからです。 ピルは経口避妊薬の通称です。英語ではOral Contraceptives(OC)といいます。保険適応ではないのですが医師の処方を必要とします。 毎日飲み忘れることなく服用することによって避妊効果は確実です。女性自らが自分の意思で避妊を選択することができるからです。 ピルは一般に3つに分けています。それはピルに含まれるエチニルエストラジオールの量によって低用量(50μg以下)、中用量(50μg)、高用量(50μg以上)と分けます。一般にピルと呼ばれているのは低用量のものです。
サンデースタートピルについて
サンデースタートピルシンフェーズ(ノリニールT-28:2010年夏製造中止:同様の製剤シンフェーズになります)も導入しております。ただし、従来のピルを使用してもサンデースタートにすることは可能です。プラセボ期間を調節してサンデースタートにする方法がありますので、必要であればお尋ねください。 アンジュやトライディオールはトリキュラーと同じものなので、トリキュラーに統一して居ります。従いましてアンジュ、トライディオールの方はトリキュラーにしていただいております。
マーベロン処方について
マーベロンは1シート2,000円(消費税込み)です。他の診療費用はピル全体で同様です。マーベロンは他の低用量ピルに比べ、頭痛、吐き気、肌荒れ、体重増加といった副作用の頻度が低いピルです。 頻度は少ないながらも副作用として見られるのは出血です。出血は服薬中にみられ、若干の程度のものから連日みられる場合があります。服薬時刻をおおよそ同じような時刻にしていただくことや、2,3シート服用していくうちに出血が収まることもありますが、場合によっては出血が止まらないこともありますので、その場合は医師にご相談ください。出血の頻度は100人に2,3人といわれています。
ピル服用のタイミング
ピル服用は就眠前がよいというようなことがネットの情報か何かにかかれているようです。実際吐き気の副作用を抑えるためには就眠前でもかまいませんが、マーベロンの場合は吐き気の副作用がほとんどないので、就眠前に服用しなければならないことはありません。むしろ飲み忘れや服薬時刻が大きく違ってくるほうが困ることなので、起床時に服薬することをお勧めしています。服用と食事との関係は特別な指示はないので、空腹時に服用いただいてもよいと思います。
ピルの効果と副作用
効果
避妊効果
偽妊娠状態(妊娠したようなホルモン環境)をつくり、着床、排卵をおさえます。服薬を続けることで避妊ができます。何錠のめば避妊ができるというものではありません。
その他
生理痛の軽減、にきびの改善(時に悪化します)などがあります。
副作用とその予防・対処法
大きな副作用
・20歳台で1/10000位の確率で副作用が発生しています。ただし、なってしまえばどんなに確率が低くても罹患してしまったことになります。 ・乳がん : 自然発生としても年齢とともに増加します。乳房の外側上方に好発します。集団検診の意義は最近疑問視されています。早期発見として自己検診(お渡しする小冊子を見てください)がもっとも有用です。 ・子宮ガン : 性交感染症などの既往がある場合などは1年に1度は検診してください。そうでない場合は2年に1度で十分です。現在は区検診、社内検診などを利用してください。 ・血栓症 : 血栓症は突然の足のむくみ、呼吸困難などで発症します。喫煙、年齢、血栓傾向の抗体などが発症率を上昇させます。少しでも危険度を減らすために禁煙してください。
小さな副作用
・小さな副作用(1シート目の1週目は全体で1/3、3シート目になると1/20) ・短期的 : 頭痛、吐き気、乳房の張り、体重増加、にきびなど ・長期的 : 出血、微熱など
ピルの種類
21日タイプ、28日タイプ
21日タイプも28日タイプも薬は21日分だけです。28日タイプには次に飲む日まで忘れないために7粒の錠剤がついています。この7粒にはホルモンは含まれていません。
サンデースタート、デイワンスタート
ピルを最初に飲む際に日曜日からはじめるタイプをサンデースタート、生理開始日からはじめるタイプをデイワンスタートといいます。
ピルの製剤別種類
トリキュラー、トライディオール、アンジュ
三相性の低用量ピルで同一のものです。自然なリズムの体内環境にあわせてあるといわれています。種類が多いので選ぶことができる利点があります。デイワンスタートです。そねクリニックではアンジュもトライディオールもトリキュラーとまったく同じなので、トリキュラーを用意しています。
シンフェーズ(ノリニールT-28)
二相性の低用量ピルです。周期の最後にホルモン量が減るタイプです。サンデースタートです。28日タイプしかありません。
オーソM21
一相性の低用量ピルです。大変シンプルです。デイワンスタートです。21日タイプしかありません。他の製剤に比べるとホルモン量が若干多いといわれています。
中用量ピル(ドオルトン、プラノバールなど)
低用量に比べるとホルモン量は多少多い一相性のピルです。安定した効果で小さな副作用が少ない特徴があります。デイワンスタートです。
マーベロン
副作用が少ないことで使いやすく、皮膚へのよい影響もあります。ただし服薬時間をきちんとしておかないと服用中のわずかな出血があります。頭痛、吐き気は起こしにくいようです。
ルナベル(保健適応)
オーソと同様です。子宮内膜症という保健適応で処方できますが、そねクリニックではオーソをご処方する方がルナベルを保健適応で処方するよりリーズナブルなので、ルナベルはあまり処方していません。子宮内膜症の検査などをしなければなりませんが、適応拡大になるといわれています。
ヤーズ(保健適応)
新しい配合のピルです。月経困難症などの保健適応が取れる予定です。こちらも費用的には自由診療の費用のほうがリーズナブルなので、処方するチャンスはすくないと考えています。薬効的に特徴があるかどうかはまだよくわかりません。当クリニックでは扱っておりません。


