血圧の測り方・高血圧Q&A

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自宅血圧の測り方

家庭血圧が普及しているため、自宅で血圧をはかることが多いと思います。しかしその値は測るたびに変化するため、どうしたらよいか迷ってしまいます。そこで 自宅血圧をどのように測定したらよいかをご案内します。

血圧の測り方

起床後の朝、排尿後、服薬前、朝食摂取前の落ち着いた時(座位で5分くらい安静)に1回だけ測ります。
血圧計はできれば上腕で測定するものを使ってください。

良好なコントロール値(参考):110-120/70-80程度

注意
測定回数はまだ結論が出ていません。2回くらい測定して平均するという意見もあります(高血圧学会もそのように記載しています)。何回測ってもよいですが、その値を平均するのではなく、測定された値を記録する方がよいと思います。何回か測ってみると、最初が高く、2回目は低くなることが多いです。私は1回の測定で十分だと思っています。きちんとコントロールされている場合、問題なくコントロールされた値が最初から測定されます。最初の1度目が高い値の場合、良いコントロールでないことが多いと思います。
測定器は上腕で測定するものを推奨しますが、前腕や指で測る機器も慣れてくることによって比較的きちんと測れるようになります。ただし前腕や指で測定する機器は前腕や指の位置によって値が違うことが分かると思うので、この点を十分考慮してください。
上記の条件(朝、起床後、排尿後、服薬前、朝食前、5分以上の安静)以外の血圧の値は治療の参考になりません。たとえば、食後、運動前、運動後、入浴後、アルコール摂取後など。場合によってはクリニックでの測定結果も解釈が難しくなります。白衣高血圧のようにクリニックでの血圧が治療の参考に難しい場合や、降圧薬を服用していてクリニックでの血圧は良くても、朝の血圧が高い場合など、クリニックでの血圧もそのまま信じてしまうわけにもいかないのです。前夜の深酒は血圧上昇に働くことが多いです。
就寝前の値を参考にする場合もありますが、上記条件での測定で良いコントロールになっていれば、就寝前血圧値はあまり参考になることはないと思っています。
測定された血圧値は体調の良しあしを表すものではありません。測定の目的は①血圧が高くないかどうか②治療の経過が良いのかどうか、の2点です。
時に脈も大切です。標準的には50-70の間かとおもいます。安静時でも80以上の場合は降圧薬の種類の検討をしたほうがよいこともあります。
自宅血圧が130(上の血圧)または90(下の血圧)以上は年齢や服薬の有無にかかわらず高いので、循環器や血圧を専門にする医師に相談した方がいいと思います。

高血圧Q&A

降圧薬の服用を始めると一生服用し続けなければならなくなるから服薬はいやです。
高血圧を診断した後、服用を勧めると必ずといっていいほど上述のようなお話をされます。

減塩や節酒などによる生活習慣の改善、体重の適正化で、降圧することは多々あります。また社会的ストレスから解放されると降圧する人もいます。冬の間だけ服用する人もいます。従いまして”一生服薬”というのはかならずしも全員がそのようになるのではありません。しかし現状の生活をしていては何も変わらないので、血圧は高いままです。

薬は飲みたくありません。サプリで効くものはありませんか。サプリならなんでも、何種類でも欠かさず飲みます。
科学的根拠のあるような降圧するサプリはありません。もしある種のサプリにおける降圧が科学的根拠に基づいていればそれはサプリではなく、薬になってしまいます。私たちの意識というは都合の良い方向ばかり向いてしまいます。効果だけを喧伝すれば、効果があると思うのです。一方で副作用もあると知らせると効果よりも副作用が気になってしまいます。効果がある薬は必ず副作用があります。副作用のない薬に効果はありません。効果も副作用も人間の側からみた”価値”の問題だからです。良い薬は効果はある程度あり、副作用が少ないということです。サプリに効果があるのかどうか不明です。というのは上記の如く、副作用の報告がないからです。
降圧薬は毎日飲まなければなりませんか。
たとえばサプリや補助食品などは毎日欠かさず服用しても、降圧薬服用を”忘れる”人はかなりいます。意図的に忘れる方も多いようです。これは降圧薬に対するある種の偏見ではないかと思っています。現在の降圧薬は基本的に1日1回服用になっています。1週間に1回というのようになっていないのは、服薬が守られるようにということと、もし異常があっても1日たてば薬の作用がなくなるので、安全性が高いと考えられるからです。
降圧薬服用の目的はなんですか。
降圧薬服用の目的は血圧を適正にすることです。降圧薬は飲んでいればいいのではありません。飲んでいても血圧が適正にならなければ、飲んでいる意味がありません。特に朝の血圧が適正になっていなければ降圧薬の変更、追加、増量などが必要になります。