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2007年12月16日(日)

生き生きと生きるために:その一例

そねクリニックも皆様に医療を提供して早や6年。今年は7年目となります。

そねクリニックはそのモットーに”生き生きと生きるために”医療を提供することというのがあります。

生き生きと生きる、というのはいったいどういうことでしょうか。

皆さんのイメージとしてどうでしょう。生き生きと生きる、って。

すぐに思い浮かべるのは、五月晴れのような空に、何のわだかまりもなく、お花畑で無邪気に遊んでいるような、そんなイメージ、気持ちを持って生きていく、と思うのではないでしょうか。

心療内科で受診される多くの方がお見えになったときの患者様の印象というのは、低く垂れ込めた雲が空一杯に広がり、薄暗くなってきて、今にも雨が降りそうな、または降りだしちゃっている、またはもうザーザー降り、なんて状況のことが多いのです。

このような印象でお見えになる方を、五月晴れのような気持ちにさせることがわれわれの使命かというと、これはまた少し違うと思っています。

天候は時間がたてばまた回復します。気持ちにも波があり、時間が経てばよくもなりますが、場合によっては悪くなるときもあります。

薬を含めた治療はそのような状況に対して、何とか日常生活ができるような、避難所のようなものです。避難所の生活はおそらく快適ではないと思うのですが、少なくとも雨風はしのげて、生きていくのに困らない程度にはすごせるということですね。ですから、五月晴れのような生活状況になることよりも、なんとか毎日が過ごせることを目標に治療します。曇りまたは時々うす曇くらいの状態でしょうか。そこそこの生活ができればよいということでしょう。

時々患者さん側からもっといい状況を求められることがあるのですが、それはなかなかできない相談でもあるのです。第一に良い状況への理解にギャップがあるからです。医師が考えることは何とか生活できるレベルと思うわけです。患者さんは先ほどの五月晴れを希望されると、そのギャップを埋めることはできないということです。