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2007年7月2日(月)

健康立国日本

年金問題でゆれるこのごろである。参議院議員選挙も自民の敗北でおわった。

さて、ニューヨークでは先日トランス脂肪酸の商用の使用を禁止した。イギリスでは全土で公共の場の禁煙を決定した。欧米のタバコ価格は1000円を越える。 海外の先進国では国民の健康を守るために具体的な施策が多くみられる(ただし健康保険については日本が最も優れていると思うがその制度も先行き危なっかしい)。

歴史的にアメリカでは国家事業として循環器病の撲滅に力を尽くしてきた。

ニューイングランドジャーナルオブメディスンという臨床医学最高峰の雑誌がある。その最近のエディトリアルでアメリカの循環器病減少に大きく寄与したものは①禁煙、②コレステロール、③血圧だそうである。 私としてはもうひとつ、食習慣の改善というのもあげたいところである。

翻ってわが国は健康日本21を掲げ、循環器病の発症率の低下をうったえている。

しかし現実には2001年ころに比べ、健康日本21が示した指標は改善するどころか、悪化している。

これは日本が政策目標としての"健康”をある意味で軽んじているからであろう。

とはいえ来年度から検診業務なども大幅に改定される。予防医学で禁煙も健康指導に取り上げられる。

その禁煙であるが、できればもう少し踏み込んで政策を実施していただけないだろうか。たとえば公共の場での禁煙、タバコの極端な値上げなどはどうであろう。

値上げについてはあまりにも極端ではあるがたばこは1本2000円(1箱40000円)とするのも想定してみてもよいだろう。そうすれば路上喫煙なんかもったいなくてできなくなる。そのうえ健康も守れる。

駐車違反は罰金が重くなって極端に減ったという(もっと重くしてしまうという考えもある)。本来公共のマナーとしてルールがあるわけだが、そのルールを軽んじてしまう点は致し方ないものなのだろうか。電車の中では携帯電話での会話を控えるように書かれているが、一部の方々は平気で携帯電話で話していることも多い(欧米では携帯電話の禁止はない。電車の中で話していても文句は言われない)。国情はいろいろではあろうけれど、決まりは決まりとしてもしくは国の文化としてマナーを大切にするのはよいことだろう。

禁煙場所の拡大やタバコの値上げは愛煙家にとっては厳しい時代だが、禁煙=健康を守る=病気にならない=皆に迷惑をかけない、とつながることを理解していただきたい。

わが国は何でもソフトランディングと思うかもしれないが、健康の問題はソフトランディングでは済まない。国が国民を守る気が本当にあるのなら、(欧米諸国のように)積極的な施策が大胆にできるはずである。なぜなら喫煙は”絶対”に良いことではないから。喫煙くらい”絶対に”悪いとわかっていながらこれほど公にまかりとおっているものもない。不思議である。

小さなリスクを回避していることで大きなリスクにぶちあたるのである。健康立国を目指して地に足の着いた堅実な政策決定とその実行を願う次第である。

 


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