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2007年6月2日(土)

メタボリックシンドローム克服

医療というのは人間の欲望をかなり満たしてきた。

そのために医療は完璧であるであろうという、願いもこめられたイメージがある。

しかしメタボリックシンドローム克服には、有効な薬剤は無いと思ったほうがよい。思ったほうがよいではない。ないのである。絶対にないと。生半可な期待を寄せられる薬剤はない。

今日さまざまな医療の場面で取り上げられているメタボリック対策は血圧高値、脂質異常、糖代謝異常というメタボリックシンドロームの副次的項目に対しての薬剤である。

メタボリックシンドロームの元凶は(病因的には議論があるが)太りすぎ、特に内蔵脂肪の過剰である。

内蔵脂肪の過剰をコントロールする薬はない。現在までのところない。

ただし薬剤の可能性はある。そねクリニックでは新しい薬剤の治験(既に欧米では発売されている)をメタボリックシンドロームなどの方々にお願いしている。この薬剤はかなり効果がある。

しかし薬剤では現在使われている処方薬ではほとんど効果は無い。

サプリメントにいたっては効果判定のための方法が充分でない。

もしサプリメントなのに効果判定の方法が充分で、その上効果も認められたら、サプリメントではなくなる。れっきとした処方薬になってしまう。

要は運動療法や食事療法をどのように生活に取り入れていくかが大事なのである。もっと言えばそのような生活、メタボリック克服の生活が生活としての最高のクオリティーであるということである。

最高の生活とは好きなものを好きなだけ食べられ、アルコールも飲みたいだけ飲んで、運動もせずに毎日くらしていることではない。生活のクオリティーとは何かをじっくり考えてみよう。 

クオリティの高い生活は慣れてくると負担もなく、快いものである。ゆとりができてくると少しくらいの自由が利くようになる。

つまり食事を制限ばかりするのではない。人の体には適量がある。食事療法はその適量を守ればよいだけだ。制限が耐えられないといって束縛をきらっても結果としてよいものにならないことが多い。もちろん自由でも自分を律することのできる方もたくさんいらっしゃることではあるが・・・。自由なためにメタボリックになってしまうのは自由を自分でコントロールできないことということ同じである。

運動療法は恥ずかしさ、劣等意識をなくすことである。ジムやプールに行くとこのときとばかり張り切って運動なさったり、泳いでいらっしゃる方がいる。メタボリック克服の運動療法は張り切り運動ではない。週に2、3回でも継続して通っていられるような運動である。記録やパフォーマンスが大事なのではない。継続的な有酸素運動をすることででメタボリック克服への道が開ける。パフォーマンスやアチーブをもとめるとその褒章として食事やアルコールに化けてしまうこともしばしばである。

もうひとつ。結果は簡単には出てこない。2週間で体重が減ってくれば、2週間でもとに戻る。数ヶ月間で体重の10%も減るようになれば、体重は戻りにくい。 運動療法や食事療法はひとたび慣れてくると心地よいものである。運動や食事に代表される生活療法は心地よくなければ続かない。


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