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2007年5月3日(木)

大人の約束

先日約束のない出会いというのは拘束がなくていいという話になりました。

将来はいずれ農村地帯に住んで、畑を耕して、近所の人たちと仲良くやって、時にはパーティでもして、時々呼ばれたりして・・・、なんて思ってみたこともあったのですが、結局付き合いが苦手な私にとってはそんなコミュニケーションが煩わしく感じられることも多いかな、なんて誠に勝手なことを考えてしまいます。

医師として種々お話をお聞きしていると、その人それぞれのさまざまな考えがあり、価値観があるので、私たちがとやかく言ってもどうしようもないという悲観的な見方さえしてしまうことも多いのです。

私自身は希望を持って生きているつもりですが、人間関係では希望だけでは済まない部分もあり、医師として仕事をしていて、特に最近そう思うようになりました。

さて将来は・・・、なんていったのは、いったいどんな付き合いが良いのか、と思ったのです。

河合隼雄先生の本で”大人の友情”という著書があります。そのなかに夏目漱石の”こころ”が引用されています。人間関係の本質を希望だけでは済まないものとして漱石は描いていると。

人間の本質というのは知らず知らずのうちにそのような状況を作ってしまうことなのだと思います。歌の文句ではないのですが、”知らず知らずのうちに”、そうなってしまう。 気がついてみると(気がつけばいいですが)、それは時に悲劇的でさえあります。ロミオとジュリエットですね。

浜田広介さんの本で”泣いた赤鬼”という本があります。

”知らず知らずのうちに”、赤鬼と青鬼の友情は赤鬼の期待とは別な方向にむかってしまう・・・。

日常でもそんな状況はいくらでもありますね。

では大人の付き合いは何がよいのか。

それは約束しないことかな、と思うようになりました。

そのときそのときの出会いや時間を大切にする・・・、ということだけです。

約束をするから裏切られる。期待するから裏切られる。

約束しないという約束、そんな約束ができるような仲間とのコミュニティーなんて・・・・、勝手すぎるでしょうか。