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2007年4月9日(月)

医学会総会

先週末に大阪で医学会総会があり、すこし参加してまいりました。

医学と医療というのは混同されて使われているように思えます。医学は学問で、医療は実践です。

医学や医療がまだプリミティブであったころは医学の進歩は医療の問題解決にすぐに役立ちました。

しかし進歩とともに複雑化する状況は医学の応用が医療の場で生かされるのにかなりな時間を要するようになりました。

再生医学や遺伝子治療などはまだまだ学問の領域で、可能性は大きいのですが、現実的な医療の分野で使えるようになるに年月を要するでしょう。

一方の医療の現実は待ったなしです。介護の問題、医療費の問題、リスクマネージメントなどなど・・・。解決できない問題が山積みです。ここに学問の視点をあたえても困難が伴います。

医学の進歩と医療の現実とが乖離してきている状況とどう向き合っていくか。医療現場にいる私にも即答できる答えはありません。複雑でしかも有限な状況が私たちに進歩一辺倒からだけではない視点を要求されているのだと思います。

一時パラダイムシフトという言葉がもてはやされました。当時の意味は価値の転換が輝かしい未来を同様に約束するだろうというものであったと思います。

「坂の上の雲」という司馬遼太郎さんの小説がありますが、坂を上って手を伸ばせば雲に手がとどくかもしれないと思っていた時代から、随分と時間がたったなあと思った次第です。